1級建築士試験に面白いほど受かる本
このページは、「1級建築士に面白い程受かる本」の著者、大賀信幸氏のご好意によりテキストの部分を公開させていただいています。

※:この内容は、平成10年に提供していただきたもので、現在の法規に対応していない部分があります。ご注意ください


1級建築士に面白い程受かる本


<目次>

<まえがき>
<一級建築士試験は試験の為の試験>
<一級建築士学科試験とは>
 出題の傾向
  学科1(建築計画)
  学科2(建築法規)
  学科3(建築構造)
  学科4(建築施工)
<私なりに観察、分析>
<受験資格>
<合格ライン>
<合格しない理由>
  計画科目
  法規科目
  構造科目
  施工科目
<試験問題の観察と分析>(勉強の基本的な方針)
  計画科目
  法規科目
  構造科目
  施工科目
<受験の為に用意する物>
<一級建築士試験に対しての心構え>
<目標得点>
<各学科ごとの受験対策及び方針>
  (計画科目)
  (構造科目)
  (施工科目)
<持ち込み法令集の作り方>
<あとがき>
<おしえてください>
  (掲示板に寄せられた質問より)


<まえがき> [ TOP ]
 一般に受験参考書、問題集と言われるものは勉強する為に編集構成しています。しかし、このテキストはいかに勉強しないで目的を達成出来るかを主眼に置いています。最小の努力で最大の結果=合格を目的としています。
 一級建築士学科の試験を受験するに当たって多くの出版社から参考書や問題集が出版されています。参考書では、そのほとんどが学科試験の各分野の解説に過ぎません。過去問題集では過去に出題された問題を各年度ごとに編集してあります。これらはこれで、それなりの役目を果たしているとは思いますが受験生が本当に知りたい事は別にあるような気がします。
 私もかつては、いち受験生でした。
 一級建築士試験の学科の試験を受験するに当たって多くの受験生がするように学科別に色々な参考書や問題集を買い込みました。この参考書や問題集を家に持って帰って机の上に積み上げると数十センチメートルにもなります。
 それらを見て多くの受験生がそう思うように、私も勉強するのが嫌になりました。
 幸いにも私には建築業界に多くの親しい友人知人がいます。彼らに私の思いを正直にぶつけてみました。そうすると私と同じ思いの人や、この悩みをもうすでに解決した人がいました。彼らのアドバイスをもとに私なりに一級建築士試験の学科の試験にどうしたら合格できるか、過去に出題された問題やその問題の出題のされ方、出題の特性、合格ライン、各科目別の足切りラインなどを観察し分析しました。

 すると分かったのです。
 分析結果が出たのです。

 私事ですが、上述の観察と分析に約20日、その分析結果をもとに勉強を約30日、計50日で約8割の点数を取り合格しました。
 正直な所、こんなにも上手くいくとは思いませんでした。
 一級建築士試験を富士山登山に例えると、過去何度か受験されて合格を手にできなかった人や初めてめて受験される受験生は富士山に登りたいのに別の山に登る準備をしているようにしか思えません。
 富士山に登りたいのに六甲山に登るようなものです。これではとても合格にたどり着けません。
 受験勉強をしている受験生にこの事を分かってもらいたいのです。いちど山に登り始めると六甲山であろうが富士山であろうが登る苦労は同じです。
 また、登山をしている最中は下を向いて一歩一歩、歩いているのですから、まさか自分が富士山に登ろうとして六甲山に登っているとは夢にも思いません。登る山を間違えた為に、この苦労が水泡となってしまいます。
 本当の登山なら、富士山も六甲山も地図を見れば記載されていますが、一級建築士試験の山はすぐには見つかりません。
 この山を見つける為には観察と分析が必要です。
 この本を最後まで読んで頂ければ理解してもらえると思いますが、少なくとも富士山の8合目まではたどり着くように書いています。
 今年初めて一級建築士試験を受験される方、過去何度か受験されて合格を手にできなかった受験生にこの本を参考にしてもらいたいのは、初めての受験の方は受験に対して不安があるでしょうし、また勉強の方法が分からないと思うからです。
 過去何度か受験されて合格を手にできなかった方は、一級建築士試験に対する考え方や、勉強の方法が間違っていたか知らなかったからだと思います。



<一級建築士試験は試験の為の試験> [ TOP ]
 一級建築士試験は試験のための試験であると言えます。
 受験生がよくするように参考書を1ページ目から覚えたり、理解しようとしたりすることは非常に無駄なことです。
 なぜなら、このような勉強の方法を取っている受験生には合格を与えないようにしているとしか思えないからです。参考書を完全に完璧に覚える事ができる人、それをするために十分な時間が取れる人は上述の勉強方法で勉強されたら良いと思います。
 実際の試験では、試験の出題範囲、出題密度にばらつきがあります。参考書に書いてある事全てが、同じ密度で出題されていません。毎年出題されるところはほぼ決まっていますし、出題のされかたもほぼ決まっています。
 このようなことを考慮するかしないかで合格、不合格が決まります。
 一級建築士試験に合格する事と建築の事を良く理解している事、建築業界で良く仕事が出来る事とは全然違います。
 ここを勘違いしますと合格にたどり着けません。
 間違っても、今度のこの受験で建築のことを理解しようとか、建築のことを勉強しようとか考えないで下さい。合格するにはどのようにすべきか、のみを考えてください。



<一級建築士学科試験とは> [ TOP ]
 一級建築士試験受験総合案内書から「学科の試験」についての項を抜粋します。・出題の形式 学科試験の各区分(学科1〜学科4)は択一式(マルチィプル・チョイス)で、ある設問に対して5つの解答があり、このうちから正解を1つ選び答案用紙の所定欄にマークする方法をとっています。
 各学科25題が出題されますので、1題当たりの時間はわずか4分程度です。もちろん、問題自体に難易がありますから、これより短い時間でできるものもある訳ですが、問題1つについて長々と考えている時間はありません。従って、問題の1つ1つの内容は、比較的広くかつ浅くなるでしょうが、5つの解答例があって、これから1つの正解を選び出すのですから、設問の内容を正確に知らなければ、正しい答えが、なかなか得られません。こういう択一式の試験では、多くの場合正解とまぎらわしいものが混ざっているようです。このまぎらわしいものと、正解とを、短い時間に見分けるだけの正確な知識や経験が必要だということです。


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出題の傾向
各区分の出題範囲の大枠は、建築士法の施行規則で定められています。しかし、出題された内容は、年により多少変動があります。

学科1(建築計画)
 計画原論、計画各論、建築設備のほかに、団地計画・都市計画に関する出題もなされています。最近、建築に占める建築設備の比重が高まってきていますが、出題の傾向としては、特にウエイトが高くなっているわけではないようです。反面、都市計画・団地計画についての出題が多くなっているのが特徴的です。

学科2(建築法規)
 大別すると、建築基準法の単体規定と集団規定、建築士法、その他法令として消防法、都市計画法、建設業法等に関するものが出題されていますが、やはり何といっても建築基準法からの出題が圧倒的に多くなっています。
 特に、法規の問題については、建築基準法が改正されましたので、注意が必要です。なお、法令集の試験会場への持ち込みが認められているので、法の趣旨・構成など要点をひととおり理解したうえで、すばやく条文を引いて正確に読みとれることが必要でしょう。

学科3(建築構造)
 この分野では、構造力学と各種構造の他に建築材料についてもとり上げられています。出題傾向としては、建築材料の分野がやや減っており、その文、鉄骨構造と構造計画の項目の出題数が増えて、各種構造分野に幾分重点が移っているように思われます。
 また、4学科のうち相対的にみて、この建築構造の分野の成績が特に悪いと言われていますが、建築物の構造安全性を確保しなければならない建築士の立場からすれば、当然、この分野にも重点が置かれていると考えられ、事前の十分な取り組みが必要でしょう。

学科4(建築施工)
 施工計画、工事管理及び各部工事のほか、施工機器、施工用語、見積・積算、測量、請負契約など、建築施工全般について出題されています。建築技術の高度化・専門化に伴い、全体として、各部工事の分野に出題の重点が置かれてきています。
 しかし、各学科25問の制約があるためか、建築構造では出題されている木構造、組積造の工事に関しては、ほとんど出題されていません。 以上が総合受験案内からの抜粋です。



<私なりに観察、分析> [ TOP ]
 これらを<私なりに観察、分析>しますと。 一級建築士試験学科の試験は4科目あります。1科目25点満点で計100点満点です。それぞれ計画科目、法規科目、構造科目、施工科目です。各問題5問の選択枝があります。その中から1問を選択します。必ず一つ正解があります。
 余談ですが、たとえば弁理士の試験などでは正解がないものもあるそうです。この必ず正解があると言うのが、非常に受験生にとっては有利です。
 ここの所をもっと詳しく分析します。少なくとも過去10年間に出題された問題と解答との関係を見てみると、各学科について正解の番号が均等になっています。分かりやすく言うと、1科目25満点で問題1問に付き5問の選択枝なので問題25問のうち正解番号1番が5問、正解番号2番が5問、正解番号3番が5問、正解番号4番が5問、正解番号5番が5問となっています。
 出題のなされかたを見てみると「〜に関する次の記述のうち最も適当なものは、どれか。」、「〜に関する次の記述のうち最も不適当なものは、どれか。」というような問いかけのものが殆どです。解答の方法ですが、別紙にマークシート方式です。
 ようするに受験生は、勉強した人も、勉強しなかった人も、受験当日、各問題より1問選んでマークシートにえんぴつで印をつけてくれば良いだけです。
 「法規」科目に限っては法令集の持ち込みが許されています。私の友人知人の情報ですが、近年この持ち込み法令集のチェツクがかなり厳しくなっているようです。この本でも詳しく何度も触れますが特に気をつけてください。一級建築士試験のルールに反する法令集を持ち込んだ場合、軽い場合で法令集の没収、重い場合で退場となるようです。
 解答するための受験時間は計画、法規あわせて3時間。構造、施工あわせて3時間。合計6時間の試験です。3時間と言うと180分です。180分でそれぞれの科目25問ずつですので、50問の問題を解答しなくては、なりません。1問当たり約3〜4分で答えを出さなければなりません。



<受験資格> [ TOP ]
 一級建築士試験受験総合案内書から「受験資格」についての項を抜粋します。

建築士法第14条に基ずく一級建築士試験受験資格者は、下記の1〜6のいずれかに該当する者です。

条件

学歴又は資格

建築に関する実務経験年数

最終卒業学校又は資格

課程

大学(新制大学・旧制大学

正規の
建築又は土木

2年以上

3年制短期大学(夜間部を除く)

正規の
建築又は土木

3年以上

2年制短期大学

正規の
建築又は土木

4年以上

高等専門学校(旧制専門学校を除く)

正規の
建築又は土木

4年以上

二級建築士

4年以上

その他建設大臣が特に認める物



<合格ライン> [ TOP ]
 一般に国家試験の合格の目安となる合格ラインは100点満点の試験の場合、60点とされていますが一級建築士試験の場合62点〜64点ぐらいのようです。また、それぞれの科目、計画、法規、構造、施工の4科目全てに足切りラインがあるようです。具体的には



計画・13点、法規・12点、構造11点、施工・13点

ぐらいのようです。なぜ「ぐらい」かと言うと、一級建築士試験を行っている中央指定試験機関として財団法人建築技術教育普及センターに問い合わせても一切の回答がないからです。上述の点数は私の友人知人の情報を収拾した結果です。
 色々な一級建築士試験の参考書、解説書にそれぞれの科目別に6割の点数を取らないと各科目の足切りラインに触れるようなことが書いてあります。一級建築士学科の試験は各科目、25点満点で4科目、合計100点満点の試験ですから、1科目25点満点の6割は15点になります。これらは、先ほど述べた、私の収集した情報とは異なります。この事についてもっと詳しく私なりに調べました。その結果、やはり私の収集した情報が合っていると思います。



<合格しない理由> [ TOP ]
 一級建築士学科試験は毎年約5〜6万人が受験して9千人から1万人が合格します。合格率は約18〜20%です。合格した人と合格しなかった人を比べますと、合格しなかった人の方が圧倒的に多いです。また、合格した人の多くは一級建築士試験を受験する為に受験の専門学校に入学して勉強しています。 このようにまじめに勉強して合格するのは当たり前として、もっと他に受験に対しての方法や作戦がないものかと考えました。そこで、合格した人、合格しなかった人の話を色々聞きました。 これらの話を総合し、合格しない理由として箇条書きにしてみますと、

計画科目
参考書を1ページ目から勉強している。又は覚えようとしている。

法規科目
法令集の持ち込みが許されているので、法規科目に対して何も対策をしない。
法規科目を甘く見ている。


構造科目
構造計算の勉強が嫌になって構造科目全部を勉強しない。
構造計算の勉強の為に微分積分から学び直そうとしている。
構造計算を理解する為に高校の数学の教科書を探し出して数1、数2、数3、から勉強しようとしている。
構造計算を勉強しようとして、分からない事を分かったように解釈している。
構造計算を理解しようとしている。


施工科目
参考書を1ページ目から勉強している。又は覚えようとしている。,
不確実な現場用語を理解したつもりになっている。


と、なります。
 そこで今箇条書きした事の逆をすれば、合格するのではないかと考えました。
 このような考えのもとに過去問題に目を通しました。すると今まで見えなかったものが、見えてきました。



<試験問題の観察と分析>(勉強の基本的な方針) [ TOP ]

 過去10年間の問題を各学科ごとに観察し分析しました。 一級建築士試験の基本的な勉強の方針として解釈してください。

(計画科目)
計画科目の建築史の分野では、建築物とその時代、建築家とその作品を合わす問題など暗記していなければ絶対に解けないものがあります。また環境分野では色々な単位を問いかけられます。これなども、暗記してなければ解けません。
 しかし、今述べた建築史の分野と環境分野とでは、同じ暗記でも暗記の範囲が違うのです。建築史の分野は暗記するにしてもあまりにも範囲が多すぎます。このようなことで、多くの時間を取るのは合格のために賢い勉強のしかたとはいえません。
 建築史の分野は毎年1問、よく出ても2問です。とばしてください。この分野は、勉強しないでください。環境分野では毎年単位の問題が必ず1問出題されます。この単位の問題の場合出題される所が決まっています。
 このような所を重点的に勉強するのです。
(法規科目)
この本を書こうと思ったのは、特に法規の科目の分析結果を世に問いたかったからです。法規科目の出題には重大な規則性、出題パターンがあります。この出題パターンに沿って勉強すれば、ほとんど全ての受験生が法規科目については、ほぼ満点が取れます。
 勉強といっても、多くの事柄を暗記するとか、構造計算のように分からない事を分かったつもりになるような勉強ではありません。安心してください。
 まず、過去の問題の出題パターンを記します。
(建築基準法)
  • 用語の定義
    1問目
  • 面積・高さの算定方法
    2問目
  • 建築手続
    3問目
  • 一般構造
    4問目 又は 5問目
  • 防火・耐火
    5問目・6問目
  • 避難及び内装
    7問目8問目 又は 4問目
  • 建築設備
    9問目
  • 構造強度
    10問目11問目又は10問目だけ
  • 道路
    12問目 又は 11問目12問目
  • 用途地域
    13問目
  • 建ペイ率・容積率
    14問目 又は 14問目15問目
  • 建築物の高さ斜線制限
    15問目 又は 16問目
  • 防火地域・準防火地域
    16問目 又は 17問目
  • 建築物協定・地区計画 日影規制
    17問目 又は 16問目 又は 18問目
  • 融合問題
    18問目19問目 又は 20問目
(建築士法)
  • 建築士の試験・登録及び業務
    20問目 又は 21問目 又は 19問目
  • 建築士事務所の登録及び業務
    出題されないか21問目
  • 融合問題
    出題されないか20問目
(その他の法令)
  • 建設業法
    21問目 又は 22問目 又は 20問目
  • 都市関係法令
    23問目 又は 22問目 又は 21問目
  • 消防法
    23問目 又は 24問目 又は 25問目
  • 融合問題
    24問目25問目 又は 23問目

 このように、毎年出題分野と出題番号がほぼ完全に対応しています。 このことを受験生に有利に利用できないかと考えました。
 法規の科目は唯一、法令集の持ち込みが許されています。この持ち込み法令集を受験のルールに従って、加工できないかと考えました。その結果、法令集を問題の数に分けることを思い付きました。各分野(建築基準法、建築基準法施行令、建築士法、建設業法、都市関係法、消防法、その他関係法令)ごとに分類すると、融合問題を除くと、約20問になります。
 つまり、持ち込み法令集に約20種類の見出し「インデックス」を、受験のルールに違反しない範囲で、出題番号順に貼り付けるのです。
 この方法ですと、毎年出題番号と出題分野がほぼ完全に対応しているので、極端な話、問題を読まないでも問題番号を見るだけで法令集の調べる所が分かります。


 例問 1・・・用語の定義
  問 2・・・面積・高さ
   ・      ・
   ・      ・
   ・      ・


 この持ち込み法令集の作り方をの後ほど詳しく述べることとします。

(構造科目)
 学科別の足切りラインの最も低い科目は構造科目です。 おそらく、構造計算が受験生にとって苦手ではないかと思います。この分野をよく分析すると構造科目25問中、構造計算が必要なのはたった4問です。多い年で5問しか出題されていません。 合格を手にできない受験生は構造計算を勉強している過程で嫌気がさし、構造科目全ての勉強をしないまま受験当日をむかえているのではないかと思います。構造科目の問題をよく分析すると、意外にも構造計算以外の分野の問題は簡単です。出題される範囲も限られています。 この構造計算が必要な4問〜5問は無視してください。確率的にはでたらめに解答しても1問は正解するはずです。構造計算が得意な受験生は別ですが・・・。

(施工科目)
 計画科目の所で述べた事と同じようなことが施工科目にもあります。たとえば、申請、届出などの分野では必ず1問出題されます。この分野も毎年出題されるところが決まっています。これらにくらべて施工法、施工機器、施工用語など暗記していなければ絶対解答できない問題であるのに、暗記する事項が余りにも多いものがあります。このような分野は、毎年1問出題されています。このような分野は、とばしてください。
 以上が過去問題の私なりの観察と分析です。このことがこれから建築士試験を受験される受験生の基本的な勉強の方針になります。



<受験の為に用意する物> [ TOP ]
 もっと詳しく分析結果を発表するに当たってこの本だけで書ききれればよいのですが、そうもいかないので用意してもらう物が有ります。分析結果を発表すると言いましたが、それほど大したことはありません。
 「法規」の科目以外は市販されている物をそのまま参考にしてもらおうと思います。ただ、参考書や問題集の正しい使い方があるように思います。
 まず参考書ですが、これは何でもいいです。学科別に1冊の本になっているものは、学科試験は4科目ですので、4冊必要です。このタイプの本は詳しく解説がしてありますが、持ち運びに不便です。それと、本のかさだかさに勉強する気が失せてしまいそうになります。

 具体的には
 彰国社
    一級建築士試験問題の傾向と対策 建築計画
    一級建築士試験問題の傾向と対策 建築法規
    一級建築士試験問題の傾向と対策 建築構造
    一級建築士試験問題の傾向と対策 建築施工


 その他色々な参考書が各出版社から出版されています。学科4科目が1冊にまとめられているタイプの参考書はかさが低くてよいのですが、調べる時に少し物足りなさを感じます。

 具体的には
 霞ヶ関出版社
    一級建築士試験(受験)学科総合対策


 彰国社
    一級建築士受験四週間
    一級建築士試験学科別重要事項集


 井上書院
    要点総まとめ 一級建築士試験「学科」


 その他色々な参考書が出版社から出版されています。参考書に限ってはご自分で見やすいものを購入してください。問題集ですが、これは私の言うものを購入してください。

 東洋書店
    1級建築士 試験問題

 この本はすばらしい本です。各学科各分野別に過去10年間の問題を編集してあり、各ページの下にその問題の解答と簡単な解説が載っています。しかし、あまりにも解説が簡単すぎます。 これを補うために、

 霞ヶ関出版社
    一級建築士試験問題集(過去5年問題)
    一級建築士試験問題集(バックナンバー)


 この問題集は過去5年間に出題された問題を出題年別に編集してあります。 特徴は問題の解答と解説が、とてもていねいです。しかし、重大な欠点は、過去5年間分しか編集していないことです。このために、御手数とは思いますが、この問題集のバックナンバーを探してください。
 もし、この問題集のバックナンバーが手に入らないときは、

 彰国社
    一級建築士試験問題集(過去8年間)


を求めてください。
 この本は、過去8年間の問題を出題年別に各学科ごとに、編集してあります。特徴は、問題の解答と解説が霞ヶ関出版社の「一級建築士試験問題(過去5年問題)」よりも詳しくありませんが、東洋書店「1級建築士試験問題」よりも詳しく解説がされています。短所は過去8年間の問題しか編集されていないことです。

 法令集は、特に重要ですので慎重に選んでください。皆様が見やすい、読みやすい法令集を購入してもらえれば良いのですが、法令集によっては試験会場へ持ち込めないものもありますので注意が必要です。 そしてこれが肝心なのですが、出来るだけ大きい法令集が必要です。と、言いますのは、この法令集にたくさんの見出しを付けてもらわなければなりません。見出しを貼りつけるスペースをできるだけ多く取りたいのです。

 具体的には
 霞ヶ関出版社
     基本建築法令集

 井上書院
    基本建築法令集

 などが、あります。これらはA5版です。
 繰り返すようですが、できるだけ大きい法令集を購入してください。それと、これも重要なことですが最新版の法令集を求めてください。
 例えば、平成5年度に建築基準法、建築基準法施行令が22年ぶりに改正されました。法令集に貼り付ける見出し「インデックス」も必要です。これも色々なメーカーから多くの種類が発売されています。
 法令集に学科の試験「法規」の分野別出題順別に多くの見出し「インデックス」を貼り付ける必要から、できるだけ小さな見出し「インデックス」を用意してもらはなければなりません。

 具体的には、
 コクヨ
    タックインデックス「ター20B」青色
    タックインデックス「ター20R」赤色

 以上2種類購入してください。

 そして、この見出し「インデックス」に文字を書き込む為に出来るだけ細いペン先のペンが必要です。私なりに色々探しました。市販されている物のなかでは、水性で、ペン先が0.05ミリメートルの物がありました。このペンを「青色」と「赤色」の2種類を用意して下さい。

 具体的には、
 サクラカラー
    PIGMA MICRON 005「青色」
    PIGMA MICRON 005「赤色」

 法令集にアンダーラインを引くために色鉛筆を購入して下さい。先ほどの、水性ペンでアンダーラインを引きますと、法令集の紙が薄いので裏写りします。

 具体的には、     赤鉛筆

 以上で、すべてそろいました。



<一級建築士試験に対しての心構え> [ TOP ]
 <一級建築士学科試験とは>で述べたことが一級建築士試験学科の試験のすべてです。この条件は受験生誰もが平等です。

 この条件で、どれだけのことができるか。 どのようにして、最小の努力で最大の効果が得られるか。 どのようにして、最小の努力で合格できるか。

 ここからが、思案のしどころです。注意しなければならないのは、一級建築士試験学科の試験に合格することと、建築のことをよく知っている、建築のことをよく理解している事とは違うということです。
 また、この試験に合格するこ事と、建築業界でよく仕事ができる事とも違うということです。初めに述べたように、一級建築士試験学科の試験は試験のための試験だという事です。
 ここのところを間違えないようにしなくてはなりません。この本を手にしている皆様の目的は、学科の試験に合格することにあります。決して今度のこの受験で建築のことを理解しようとか、仕事に生かそうだとか考えないでください。

 試験のための試験なのですから。



<目標得点> [ TOP ]
 合格ラインから目標得点を考察します。合格ラインは、約62〜64点ぐらいのようです。毎年、難易度によって多少変化するようです。
 まず、総合計目標得点ですが、合格ラインが62〜64点の事なので目標得点を65点とします。受験科目は4科目ですので、1科目平均、目標点数65点割る4で、16.25点となり四者五入すると約17点です。
 1科目25点満点中、平均17点も取るのは非常に困難です。この本の本題ですが、法規科目に限り20点〜満点の25点を取る方法があります。
 もし、法規科目20点取れたとしたら、総目標点数65点引く20点で、45点、この45点を残り3科目で割ると、法規以外の科目は、平均15点でよいことになります。
 ここで考察ですが、15点というと、逆に考えると1科目25点満点なので25点引く15点で、10点となります。つまり、1科目平均10問、間違えることができるのです。
 そして、受験生にとってもっと有利なことがあります。一級建築士学科の試験は先ほども述べたように試験問題1問に付き5つの選択枝があり、その中から1問選択するだけです。
 しかも、必ず正解が一問有り、そしてさらに、その正解番号が1番〜5番まで均等になっています。確率的にいうと、でたらめに解答しても2割は正解になります。
 先ほど目標点数15点といいましたが、もし25点満点のうち確実に15点分の解答ができたとして、残りの10点分を、でたらめに解答したとします。確率的に2割は正解するはずなので、10点の2割は2点となり、15点たす2点で得点は17点となります。
 この考え方を逆説的に応用すると、確実に解答し正解する問題が13点分、確率的に正解する問題が2点〜3点分となります。
 これで、合計15〜16点になり、目標点数の1科目に付き15点はクリヤーします。つまり、1科目に付き13点分の勉強をすればよいことになります。13点というと、1科目に付き約半分です。



<各学科ごとの受験対策及び方針> [ TOP ]

 まず、高校入試や大学入試、一級建築士試験のような国家試験全般に言えることですが、受験するに当たって100点満点は必要ありません。一級建築士試験では、<目標得点>の項で述べたように、1科目に付き約半分得点すればよいだけです。残り半分は勉強する必要がありません。この試験で、過去に何度か失敗している人はここのところに気が付かなかったのではないかと思います。
 勝負事で勝利をおさめるには、相手の弱点を攻めるか、自分の得意技に持ち込むか、時が解決するのを待つかの3種類の方法が考えられます。

 野球に例えると、完全試合やノーヒットノーラン、完封試合は必要ありません。試合に勝てばいいのです。対戦相手に5点取られても、味方が6点取ればいいのです。みなさんがピッチャーだとすると、得点差にもよりますが、ノーアウトランナーなしの場合、4番バッターとは勝負してもいいでしょう。しかし、9回、一点差勝負でツーアウトランナー三塁の時、あなたならどうしますか?
 ここは勝負を避けて次のバッターと勝負か、満塁策をとり4番、5番をファーボールで歩かせて6番バッターと勝負、という方法も考えられます。 ピッチャーとしての自分の技量と、対戦相手のバッターの技量を天秤にかけ、自分の技量が勝っていると思う時にのみ勝負すればいいのです。 しかし、1番バッターから9番バッターまで、すべてのバッターとの勝負を避けていては勝てる試合はありません。確実に勝てるバッターと、勝負を避けるバッターを見極めることが重要です。

 時が解決するのを待つと言う方法は建築士試験の場合、受験生全てに合格が与えられると言う事に試験の要項が変更されない限り期待するのは無理です。では、受験生にとっての4番バッター(勝負を避けるバッター)は何かと言いますと、各自不得意な学科や分野、勉強の割に出題されない分野であると言えます。 そして、確実に勝てるバッターは各自得意な各学科、各分野そして、建築法規だといえます。
 数多くある参考書などでは、まじめにコツコツと勉強する事を、重点において編集してありますので重要事項は明記してありますが、勉強の効率の割に得点出来できない所は明記していません。そして、当たり前の事ですが、各科目、各分野、全般に解説してあります。どのような試験の為の受験参考書もそうだと思いますが、満点を取るために解説、編集していると思います。
 では、どのような所を勉強すれば良いのか、どのような分野を割愛するのか、を受験対策及び方針として、各学科各分野ごとに明記します。
 ただし、法規科目に関しては、<持ち込み法令集の作り方>の項を参考にしてください。

 具体的には、毎年の出題順に解説します。

学科1(計画科目)
<建築史>
基本的には割愛すること。しかし、問題を分析すると、同潤会、落水荘(フランク・ロイド・ライト)など、過去何度か重複しているものもあるので、注意が必要。
 
<環境工学>
  • 用語・単位
     この分野は、2〜3年に一度は出題される。出題者の考えは、単位の確実な記憶、理解などを求めているように思う。特に、熱伝導率、熱貫流抵抗、熱伝導比抵抗など非常にややこしい、単位に付いての出題が多い。分子、分母に付く平方メートル、メートルなど間違えずに理解すること。
  • 室内気候
     毎年必ず1問出題される。建築基準法施行令第129条の2の3第3項による基準を問われることが多い。建前上、学科1(計画科目)と学科2(法規科目)との試験は、同一時間ないに行われるが試験の規約では法規科目を解答するときのみ、建築基準法その他関係法令集を参考にしても良いとされている。注意すること。
     問われていることは、炭酸ガス、一酸化炭素、浮遊粉じんの量、相対湿度、など、快適に生活、執務出来る環境のためのそれぞれの基準値である。それぞれの単位は%であったり、ppmであったりするが、%で表示されている値をppmに変換できるようにしておく。(例、二酸化炭素 0.1%=1000ppm=100万分の1000 以下)など。
     詳しい値は、先ほどの建築基準法施行令第129条の2の3第3項を参考。
  • 換気
     2年に一度は出題される。この問題も、建築基準法施行令第20条の2(換気設備の技術的基準)の条文を参考にすると良い。
  • 伝熱

     毎年必ず2問出題される。省エネルギーのことに付いての出題が多い。
  • 日照・日射
     毎年1問出題される。昼光率、全天空照度、などの意味を確実に知ること。日影曲線の見方を理解すること。建物に太陽光線が当たった場合、どのような日影ができるかを知ること。
  • 採光・照度
     毎年1問出題
  • 音響
     (dB)の意味を理解すること。a 同じ大きさの音が2つになったときは、もとの音に関係なく、3dBだけ大きくなる。 b 大きい音に小さい音が加わっても、もとの大きさと変わらない。c 点音源で距離が2倍になった時、もとの大きさに関係なく、6dB低下する。
  • 色彩
     ほとんど出題されない。
  • 防炎
     毎年1問以上出題される。建築基準法施行令第120条(直通階段の設置)建築基準法施行令第121条(2以上の直通階段を設ける場合)建築基準法施行令第125条(屋外への出口)など基準法に明記されているものが多い。
  • 環境工学 融合問題
     毎年1問出題。
<計画各論>
  • 建築用語
     ほとんど出題されない。
  • 住宅一般
     毎年1問出題。この分野のほとんどは、建築基準法施行令第23条(階段及びその踊り場の幅並びに階段のけあげ及び踏み面の寸法)建築基準法施行令第114条(建築物の界壁、間仕切壁及び隔壁)建築基準法施行令第22条の2(長屋又は共同住宅の界壁の遮音構造)など基準法にのっとった出題が多い。
  • 集合住宅
     毎年1問出題。階段室型、片廊下型、中廊下型、塔状型、テラスハウス型などの形式の具体的な内容を問う問題がほとんど。
  • 商業建築
     ほぼ毎年2問出題。百貨店、駐車場、ホテルなどの計画の基本となることを問われる。
  • 公共建築 学校・保育所
     学校のそれぞれの教育形態によって建築計画も変わってくる。例、特別教室の運営方式、教科教室の運営方式、教科教室郡方式など理解すること。
  • 公共建築 図書館・美術館
     常識の範囲の出題。2〜3年に一度の出題。
  • 公共建築 病院
    常識的な問題。患者の動線、など。
  • 細部構造 屋根・窓
    2〜3年に一度出題。常識の範囲
  • 細部構造 各部寸法
     総合的な判断が必要。各問題を良く読むと、建築基準法に記載されていることも多い。車椅子使用者、病人、老人などの立場に立った各部寸法が問われている。
  • 統括 敷地
    ほとんど出題されない。
  • 統括 床面積
    ほとんど出題されない。
  • 計画 各論 融合問題
     一級建築士試験の場合、当然ながら受験者は将来一級建築士をめざしている者である。建築士法第3条(一級建築士でなければできない設計又は工事監理)の条文をみると、第1項1号により、学校、病院、劇場、映画館、観覧場、公会堂、集会場または、百貨店の用途に供する建築物で延べ面積500平方メートルをこえるもの。とされている。このことをよく理解して問題を解くとよい。つまり、これら以外の分野からは出題されていない。
<建築設備>
  • 設備用語
     毎年1問出題される。この分野は、たとえば、建築史などの分野と違って、暗記する範囲が狭い割に出題頻度が高い。常識的な問題ばかりなどで、確実に暗記すること。
  • 空調・換気設備
     この分野は毎年1問出題される。先ほどの設備用語の分野よりも暗記する範囲が狭いが、出題頻度は高い。結局なにを問うているかというと、空調設備の種類別の性能、特性、用語だけである。
  • 冷暖房設備
     前項の空調・換気設備に準ずる。
  • 給排水設備
     トラップの種類、ウオーターハンマーなどの用語。受水タンクとそれに至るまでの排水設備の種類。タンク、ポンプ室の決まり事。
  • 衛生設備
     2年に1問出題。トイレの大便器の種類。
  • 電気設備
     毎年2問出題。電圧の範囲、低圧、高圧、特別高圧など。配線方式。
  • 照明設備
     2年に1問出題。照明器具の種類、白熱電灯、ナトリウムランプ、水銀ランプ、メタルハライドランプなどの性能、短所、長所。
  • 防災・消火設備
     2年に1問出題。スプリンクラー、屋外消火栓設備、誘導灯など。この分野は法令集消防法施行令に非常に詳しく明記されている。
  • 建築設備 融合問題
     2年に1問出題。
  • 団地計画・都市計画
     毎年1問出題。住区の種類、隣保区、近隣分区、近隣住区、共同住区など。
学科3(構造科目)
<力学>
  • 材料力学
     毎年2〜3問出題。受験生は初っぱなから、この分野で勉強のやる気をなくしている。そこが、出題者の作戦ではないか。
  • 部材応力算定
     毎年2〜3問出題。前項の分野と合わせても、計4〜6問しか、出題されていない。この分野を完全に完璧に理解しようとすると、まず、高校で習った数・、数・、数・を完全に理解し、特に微分積分を使いこなさなければならない。これらを理解したとしても、構造学のスタートラインに立ったにすぎない。これらの知識の上に構造学があるので試験の為に今から構造力学を勉強するのは無駄なことだと思う。この勉強だけで1年かかる。一生理解出来ない人もいる。運を天にまかせて答案用紙にマークしましょう。日頃の行いが大切です。確率的に1問は正解しましょう。
  • 土質力学
     阪神大震災の影響でこの分野から出題されるかもしれない。
<構造設計>
  • 荷重及び外力
     毎年1〜2問出題。ここは得点がしにくい構造科目の中でも得点しやすい分野です。法令集の建築基準法施行令第85条(積載荷重)、第86条(積雪荷重)、第87条(風圧力)、88条(地震力)などに記載されている。 特に、建築基準法施行令第88条(地震力)では、Ci=ZRtAiCoなどというややこしそうな式があるが設問されるのは、この式で言うと、式の左側つまりCiは式の右側のそれぞれの要素のかけ算である。具体的には、CiはZやRtなどの値が大きくなるとかけ算であるのでそれに伴って大きくなる。 この当たり前のことを当たり前に問われているだけなのにどうしたことか、構造学科と言うだけで答えられない。 この条文に関連して、建築基準法に基ずく主要な建設省告示(Rt及びAiの算出方法並びに地盤が著しく軟弱な区域として特定行政庁が指定する基準)第1、第2、第 3から、第1のZの数値は、それぞれの地域ごとの数値が記載されている。この値を考察すると北海道から南に下るほど、値が小さくなっていることが分かる。このような単純なことをこの分野では難しそうに問うている。 また、第2のRtを算出する方法からこれらの式の意味を理解すること。Tが分母に来ている時は、Tが大きくなるとRtは小さくなる。Tが分子にある時は、Tが大きくなるとRtも大きくなる。 同じようなことが第3のAiを算出する方法でもいえる。また、用語の使い方で、ややこしいのが多くある。 この一級建築士試験は先に述べた試験の為の試験であるとは、このような引っかけ問題のことである。たとえば、層せん断力と層せん断力係数など。十分注意を要する。
  • 木構造
     ほぼ毎年1問。この分野も法令集の建築基準法施行令第43条に記載されている。
  • 鉄筋コンクリート構造
     毎年3問。この分野も法令集の建築基準法施行令第77条に記載されていることから、出題されている。
  • 鉄骨構造
     毎年2問出題されている。このこの分野も法令集の建築基準法施行第63条に記載されている。
  • 補強コンクリートブロック構造
     ほとんど出題されていない。法令集参考のこと。
  • 基礎構造
     毎年3問出題。杭の種類、性質、など。地盤の種類性質など。
  • 構造計画
     毎年2問出題。用語の意味が分かっていれば、解答できる。常識的な問題が多い。
  • 構造設計 融合問題
     毎年2問出題。構造一般。
<建築材料>
  • 木材
     毎年1問。木材の繊維方向に対しての強度、接着、集成材に関すること。 建築基準法施行令第89条は法改正によってかわったので注意が必要。 昭和62年改正 つまり、曲げ>圧縮>引張>せん断の順。
  • 石材・セメント・コンクリート
     毎年1問出題。用語をよく理解していると解答できる。
  • 金属・ガラス・塗料・プラスチック・その他
     2年に1問出題。 SS SD SU などの意味を理解する。
  • 建築材料 融合問題
     2年に1問出題。
  • 全体 融合問題
    ほとんど出題されていない。

学科4(施工科目)
  • 施工計画
     毎年1問出題。工程表の種類、性質、特性などを理解。
  • 現場管理
     毎年1問出題。法令集 建築基準法施行令第136条の2の6(仮囲い)建築士法、建築業法など参考のこと。
  • 材料管理
     毎年1問出題。用語の意味を理解。
  • 申請・届出
     この分野は毎年必ず出題されている。申請書と申請先を問うものがほとんどである。暗記する範囲に比べて出題頻度が高いので、十分な時間をかけて、理解すること。特に、道路使用許可と道路占有許可など間違えやすいものも多い。
<各部工事>
  • 敷地・地盤調査
     毎年1問出題。N値の意味を理解すること。粘性土と砂質土との違い。
  • 仮設工事
     毎年1問出題。安全に関することがよく出題される。チェーン、ワイヤーロープなどの安全係数。仮設足場、仮囲い等。
  • 土工事
     毎年1問出題。山留め工事、根切り工事など。工法、アースアンカー工法、トレンチカット工法等。
  • 地業・基礎工事
     毎年1問出題。基礎の精度、工法、種類等。
  • 鉄筋工事
     毎年1問出題。建築基準法施行令第73条(鉄筋の継ぎ手及び定着)参考。
  • 型枠工事
     毎年1問出題。せき板、支柱、などの在置日数を問われる。いずれも安全に経済的に工事が行われるようにするにはどのようにするかを問われる。
  • コンクリート工事
     毎年2問出題。コンクリートを作るまでには、セメントと骨材、水を混ぜる。その他にAE剤、AE減水剤などの添加剤を混ぜる。その時のそれぞれの役割や、効果を問われる。コンクリートが出来たら、次はコンクリート自体の性質などをとわれる。スランプ試験、等。次にコンクリートを型枠に流し込むときの注意点、継ぎ手の位置、打ち込み終了までの時間など。次には、コンクリートが打ち終わって、建築物になり歳月がすぎたとき、どのような変化が起こるか。塩害アルカリ骨材反応等。
  • 鉄骨工事
     毎年2問出題。鉄骨どうしの継ぎ手の方法。溶接、ボルト、高力ボルト等。それらの仕事をするときの注意点。精度、誤差、検査法など。
  • 組積・木工事
     2年に一度出題。コンクリートブロックの種類。それらの性能、性質、用途等。木材では、防腐、防虫等。
  • 屋根・防水工事
     毎年1問出題。アスファルト防水工事に関するものが多い。
  • 左官・タイル・石工事
     2年に1問出題。乾式工法、湿式工法など。
  • ガラス・金属工事
     2年に1問出題。ガラスの建具への接合の仕方。
  • 内外装工事
     毎年2問出題。内装も外装もそれぞれの材料を建築物に取り付ける仕事。そのためには何らかの樹脂や接着剤、金物で取り付ける。それらの、種類、性質、性能、用途などを問われる。直接塗装する場合は、それらの塗装材料の種類、性質、性能、用途。
  • 設備工事
     毎年1問出題。水道、ガス、電気工事。
  • 壁式プレキャスト鉄筋コンクリート・ALCパネル工事
     2年に1問出題。壁式プレキャスト鉄筋コンクリートの制作過程。
  • 各部工事 融合問題
     毎年1問出題。検査の項目が多い。
<施工法・用語>
  • 施工機器・施工法
     毎年1問出題。この分野は、暗記する労力の割に出題頻度が低い。よって割愛するのがよいと思う。
  • 施工用語
     ほとんど出題されていない。上項と同様の理由により割愛が妥当と思う。
<施工一般>
  • 見積・積算
     毎年1問出題。この分野も基本的なことは簡単である。しかしそれぞれの材料、工事手間などに関して具体的な数値を暗記するとなると非常に範囲が広くなる。よって、基本的なことで学習を終えるのが妥当と思う。
  • 測量
     ほとんど出題されない。
  • 請負契約
     建設業法に記載されていることも多い。現場での主任技術者、瑕疵担保の件など。
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<持ち込み法令集の作り方> [ TOP ]

 この本の本題です。
 学科2(建築法規)科目に関しては、法令集の持ち込みが許されています。しかし、持ち込み可能な法令集にも制限があります。そして、この法令集に見出しを付けたり条文の指示を書き込んだりすることにも制限があります。
 一級建築士試験 受験総合案内書よりここの所を抜粋しますと、

 建築士試験の「学科の試験」において使用が認められる法令集について

注意

使用が認められる法令集以外のものを使用した場合には、退場を命じますので、十分注意して下さい。

法令集

学科2(建築法規)の問題を解答する場合に限り、次の1 及び2 の条件を満たす法令集の使用が許可されます。

1.条文等の順序の入れ替え及び関連条文等の挿入を行っていないこと(条文等の省略は認められる)。

2.次に揚げる簡単な書き込み及び印刷以外に解説等を付していないこと。

目次、見出し及び関連法令・条文等の指示(法令、章、節、条等の名称、番号及び掲載ページを限度とする)

改正年月日

アンダーライン

 となります。
 この条件を満たしてなおかつ、試験当日使用しやすい法令集を作る為にはどうしたらよいか。<試験問題の観察と分析>の項で述べたことを思い出して見ましょう。過去の問題の法規科目の所だけを書き出すと、

(建築基準法)

用語の定義

1問目

面積・高さの算定方法

2問目

建築手続

3問目

一般構造

4問目 又は 5問目

防火・耐火

5問目・6問目

避難及び内装

7問目8問目 又は 4問目

建築設備

9問目

構造強度

10問目11問目又は10問目だけ

道路

12問目 又は 11問目12問目

用途地域

13問目

建ペイ率・容積率

14問目 又は 14問目15問目

建築物の高さ斜線制限

15問目 又は 16問目

防火地域・準防火地域

16問目 又は 17問目

建築物協定・地区計画 日影規制

17問目 又は 16問目 又は 18問目

融合問題

18問目19問目 又は 20問目

(建築士法)

建築士の試験・登録及び業務

20問目 又は 21問目 又は 19問目

建築士事務所の登録及び業務

出題されないか21問目

融合問題

出題されないか20問目

(その他の法令)

建設業法

21問目 又は 22問目 又は 20問目

都市関係法令

23問目 又は 22問目 又は 21問目

消防法

23問目 又は 24問目 又は 25問目

融合問題

24問目25問目 又は 23問目

 となっています。

 このように、融合問題を除くとほぼ完全に問題番号と出題分野が対応しています。このことから、持ち込み法令集を融合問題を除いた約20分野に20種類の見出し「インデックス」を受験のルールに違反しないように出題番号順に貼り付けます。
 そして、これも過去問題を観察分析して分かったことですが、法令集の各分野に付いて過去に出題された所以外は殆ど出題されていません。
 つまり、今から読者の皆様にしてもらう作業は、法令集を約20項目に分類し、それぞれの分野ごとに過去に出題された問題から各法令各条文を探し出し法令集にアンダーラインを引いてもらいます。
 しかし、この作業は非常に時間がかかります。私は受験を控えての時に、この作業に2週間もかかりました。安心して下さい。この面倒な作業はこの本に記載しました。よって、読者の皆さまはこの本の順序に従って見出し「インデックス」を取り付ける作業とアンダーラインを引く作業を進めてください。
 と言うことはつまり、私が実際に受験の時に試験会場に持ち込んだ法令集の複製を作ってもらうことになります。本当はこの見出し「インデックス」付きのアンダーラインを引いた持ち込み法令集を出版すれば良いのですが、一級建築士試験を実施している中央指定試験機関に指定されている財団法人建築技術教育普及センターに問い合わせたところ、このような受験生に有利になる法令集の持ち込みは禁止するとのことです。まあ、当たり前といえば、当たり前、当然といえば、当然ですが。
 そこで、読者の皆さまにそれぞれ御自分でこの法令集を作ってもらおうと思ったのです。これなら、受験のルールに違反しません。なんども触れていますが、くれぐれも「一級建築士試験受験総合案内」に明記されている、使用が認められる法令集以外のものを使用、または試験会場に持ち込まないでください。
 つまり、この本では、先ほど記載しました、使用が認められる法令集の2項だけの加工にします。

 具体的には、

2.次に揚げる簡単な書き込み及び印刷以外に解説等を付していないこと。

イ.目次、見出し及び関連法令・条文等の指示(法令、章、節、条等の名称、番号及び掲載ページを限度とする)

ロ.改正年月日

ハ.アンダーライン

の内、

イ.目次、見出し及び関連法令・条文等の指示(法令、章、節、条等の名称、番号及び掲載ページを限度とする)

ハ.アンダーライン

以上です。

 では、法令集の加工にはいります。
 先ず、手元に新しく購入された法令集を持って来て下さい。
 法令集は先ほどの<受験の為に用意する物>の項で述べたものが望ましいと思います。(出来るだけ大きい法令集)A5版が望ましい。A5版ですと、縦方向210ミリメートル、横方向150ミリメートルです。縦方向210ミリメートルを上下5ミリメートル残して、10当分します。ピッチは各20ミリメートルです。
 このように印を法令集に付け鉛筆で薄く線を入れて下さい。 横方向ですが法令集の端から5ミリメートル残して、20ミリメートルピッチで上下各3カ所ずつ印を付け下さい。
 これも鉛筆で薄く線を入れて下さい。(図参考)
これで、見出し「インデックス」を貼り付ける為の区割りができました。

 次に、この区割りに番号を付けます。
 法令集の表紙をめくると、白紙の本の扉がでてきます。この白紙の扉に番号を付けます。
 法令集の縦方向の上から1、2、3、として10まで、上に戻って上辺横方向に11、12、13。次に、下辺横方向に14、15、16。上に戻って縦方向に17、18、19〜26まで。

 これで区割り、番号付けが完了しました。これからはこの番号によって指示します。

 これで区割り、番号付けが完了しました。これからはこの番号によって指示します。
 法令集に見出し「インデックス」を貼り付けるルールを決めます。法令集を開くと、左ページ、右ページがありますが、左ページに記載されている条文を指示するときも、右ページに記載されている条文を指示するときも、必ず法令集を開いた右側に見出し「インデックス」を貼り付けます。
 法令集に貼り付ける見出し「インデックス」ですが、これには、持ち込み可能な法令集にする為に、一級建築士試験受験総合案内書に書かれていることを、守らなければなりません。(建築士試験の学科の試験において使用が認められる法令集について 参考)
 先ほど揚げた、条件に違反しないことです。
 一級建築士試験学科2(建築法規)では条文の番号などを問う問題は過去に出題されていませんので、見出し「インデックス」には条の番号は必要ありません。

例 建築基準法第3条、建築基準法施行令第4条、など。
では、何が必要かと言いますと、条等の名称です。

 学科2(建築法規)の試験では、法令集のどこに、何が書いてあるかが分かれば殆どの問題は解答できます。受験生の記憶力に頼らず解答する方法として実際の試験では、この条等の名称を手がかりにして法令集のどこに、何が書いてあるかを探すのです。この方法ですと、記憶力は必要ありませんので、勉強期間が少なくて済みます。または、勉強する必要がありません。
 このような理由により、法令集に貼り付ける見出し「インデックス」には条等の名称を記入します。このときに注意しなければならないのは、条等の名称以外は記入してはなりません。

例 解説等。

 次に、先ほどの1番から26番までの番号にそれぞれ名称を付けます。この名称は、受験当日、受験生が、問題を解答するときの手がかりとなる重要なものです。この理由によって、詳しく解説などを記入したい気持ちは理解できますが、解説などを記入すると、先ほどの持ち込み可能な法令集に違反します。よって、私は、この名称に付いて、条等の名称を越えない範囲で考えました。番号に名称を記入する場所ですが、先ほど番号を記入した法令集の扉に番号の横に記入します。

各番号に付ける名称

(建築基準法) (建築士法)
1 用語の定義 16 建築士の試験・登録及び業務
2 面積・高さの算定方法 17 建築士事務所の登録及び業務
3 建築手続

(その他の法令)

4 一般構造
5 防火・耐火 18 建設業法
6 避難及び内装 19 都市関係法令
7 建築設備 20 消防法
8 構造強度 21 別表1
9 道路 22 別表2
10 用途地域 23 別表3
11 建ペイ率・容積率 24 予備
12 建築物の高さ斜線制限 25 予備
13 防火地域・準防火地域 26 予備
14 建築物協定・地区計画
15 日影規制

 上記のそれぞれの名称は条等の名称ですので、試験のルールに違反しません。そして、この名称で条文の内容が何となくイメージできると思います。
 次に、見出し「インデックス」を法令集に貼り付ける作業をすれば良いのですが、先に見出し「インデックス」を貼り付けてしまうと、見出し「インデックス」に文字(条等の名称)などを書き込むことが出来ません。では、見出し「インデックス」に文字(条等の名称)などを記入したものを先に用意すると、問題は解決するのですが、困ったことに、皆様が購入されたそれぞれの法令集によって、各条が記載されているページが違うのです。これは同じ出版社から出版されている法令集でも発行年月日によっても違いがあります。
 具体的には、法令集を開くと左右2ページになります。この2ページに私が指示する条文、条等が一つなら、この条等の名称を見出し「インデックス」に書き込んだものを先に用意することができますが、実際には、2つ以上あるものが多くあります。そして、先に決めた見出し「インデックス」を法令集にはる時のルールを思い出しましょう。
 左ページに記載されている条文を指示するときも、右ページに記載されている条文を指示するときも、必ず法令集を開いた右側に見出し「インデックス」を貼り付けます。 この場合、法令集に各番号を区割りしたスペース及びページに複数の見出し「インデックス」を貼り付ける事になり、非常に見ずらくなります。そこで、色々考えました。
 先ず、私が指示する条文、条等を法令集に色鉛筆でアンダーラインを引いて下さい。そして、法令集に付けた番号ごとに、その作業を完了した時点で、法令集の見開き左右2ページの中の条等の名称を見出し「インデックス」に記入してから開いた右側に貼り付けてください。
 この場合、複数の条等の名称を一つの見出し「インデックス」に記入することになりますので、出来るだけ細いペン先のペンが必要になります。<受験の為に用意する物>の項で購入してもらった、

 サクラカラー 
 PIGMA MICRON 005「青色」
 PIGMA MICRON 005「赤色」
 が威力を発揮します。

では、これから具体的な作業に入ることにしましょう。
 以下にそれぞれの・各番号に付ける名称(出題項目)ごとに建築関係法令集の各条の番号、条の名称、アンダーラインを引くところを明記します。
 なお、各条の左側に記入している数字は、過去10年間に出題された回数です。参考にして下さい。


<あとがき> [ TOP ]
 と言う訳で、私も一級建築士になり、すぐに建築設計事務所登録をし独立しました。この仕事上、CADを使えなければ話しにならない事もあり、コンピューターと関わるようになりました。(MINI CAD for MAC)
 この頃は、ウインドウズ95も市場にない時代でした。友人の助言もあり、MACを導入しました。これが私には転機となり、今では6台のMACに囲まれて仕事をしています。今までのコンピューターにない使いやすさと便利さで、私の優秀な助手になりました。

 今回、この本を書くことになり、もう一度一級建築士試験の過去問題を正確にデーター分析をしようと思いました。

 この本で言いますと、
最初の解説のページはワープロソフト(Nisus Writer for MAC)、
後半のデーター部分はデーターベースソフト(ファイルメーカーPro for MAC)を使用しました。
 私の経験から言いますとワープロソフトはどの製品も大差ないと思いますが、データーベースソフトはこのファイルメーカーProに勝るものはないと思います。
 今回、過去問題を正確にデーターベース化するためにファイルメーカーPro でプログラムを組み、過去10年間分の問題を入力しました。そして、そのデーターをコンピューター用語で言うところのソートを色々な条件でかけました。
 その結果がこの本です。

 私が受験したときはまだコンピューターの知識もなかったので、この作業を手作業でしました。その頃の事を思うと今、コンピューターをで分析することが夢のようです。
 例えば、後半のデーター部分は、出題順と法令集に張り付けた見出しでソートをかけ、重複するデーターに関しては、各データ数を表示するようにプログラムしました。
 また、各見出し名が表示されるごとに、ページが新しくなるようにし、各条文が表示されるごとに、それらをひとくくりにして表示するようにプログラムしました。このソフトは、このように過去問題(コンピューター用語で言うところのテキスト)だけでなく、数値、日付、映像、音など自由に入力、分析できます。そしてプログラミングも非常に簡単です。ほとんど日本語で文章を書く感覚です。
 平成6年末からウインドウズ95に対応した(ファイルメーカーPro for WIN)も発売になりました。
 一級建築士試験から話題が外れましたが、これからコンピューターを勉強しようとする人はこのような分析手法を検討されるのも面白いかもしれません。
 他に思いつくのは、例えば株価分析や、私はギャンブルはしませんが、競馬、競輪、競艇など、それぞれの感性でプログラムを組み、データー分析するのも面白いと思います。ある一定条件(ここがそれぞれの人の感性になる部分です。)でソートをかけ、入力したデーターがどのように並べ変わるのか、株価が上がるのか下がるのか、馬が走るのか走らないのか興味があるところです。

 最後にこの本の出版に際して株式会社中経出版を紹介して頂いた日商岩井エアロスペース株式会社の伊藤彰弘さま感謝しています。また、私の考えを理解して頂いた株式会社中経出版の編集長 奥平恵さま有り難うございます。



<おしえてください> [ TOP ]
掲示板に寄せられた質問より。

例の一級建築士合格読本の内容で、インデックスシートの貼り方のところがいまいちわかりにくいのですが・・・20項目分けるところまではわかるのですが、その後はさらにその項目のなかでインデックスシートを貼っていくのか(これだとシートが重なってみにくい)アンダーラインだけ引くのか、(これでは探すのが大変そう)いずれにしても、極細のペンでインデックスを記載するところがわからないのですが、どなたか解る方いらっしゃいませんか?

<回答>
 私の文章力が未熟なモノですいませんでした。
以下自分なりに分かりやすいように表現したつもりです。
参考にしてください。


 法令集にを区分けして番号を打ったとします。
法令集の各項目の名称と、法令集の区分け、その区分けした位置に各項目の名称を記入する場所、そして、その位置に各項目の名称を書き込む事まで出来ました。
 次に、各項目ごとの各条文にアンダーラインを引き、見出し「インデックス」を張り付ける作業をします。
 次章に各項目ごとに法令の一覧を記載しています。そしてその法令も建築基準法から同施行令、同施行規則・・・と法令集の各条の条番号の小さい順に並べ替えてあります。つまり、法令集のページの小さい順に並べてあります。これらの各条、各条の名称、用語及びキーワードにそれぞれアンダーラインを引き、見出し「インデックス」を張り付ければ良いように編集しています。この見出し「インデックス」には各条の名称を書き込みます。

    例1 建築基準法第2条(用語の定義)

この条ですと(用語の定義)と見出し「インデックス」に書き込みます。

    例2 建築基準法第6条(建築物の建築等に関する申請及び確認)

この場合ですと、(建築物の建築等に関する申請及び確認)と見出し「インデックス」に書き込みます。以下同じ。
 次にアンダーラインを引く所ですが、これは、各条、各項、各号とキーワードの部分に引いてください。キーワードを各条や各項、各号の下に記しています。これは過去問題でこの部分から問われている所を示したものです。実際の試験では、このキーワード以外の部分からの出題も予想されますので、読者がそれぞれ各条文を基準法第2条(用語の定義)から出題されています。しかし、本文で私が指示しているのは建築基準法第2条1号から3号までと5 ・9・12・14号だけです。これは過去問題約10年間分の出題実績です。この条ではこれ以外の号は指示していませんが出題される可能性はあります。同じような事が「キーワード」でもあります。これは各条分が非常に長い場合、その条文のどの部分から出題されるかが分からないからです。私が指示しているキーワードも過去問題約10年間分の出題実績ですので条文中他の部分からの出題も予想されます。これらの事をふまえて読者がご自分で判断してアンダーラインを引いて下さい。しかし、法令集丸ごと全部にアンダーラインを引いては意味がありませんので注意してください。

 この「持ち込み法令集」を作る目的は、試験中に「どこに何が書いてあるか」を探す手がかりの助けになる事ですので、気軽に考えて下さい。
 実際に法令集にアンダーラインを引き、各条名を見出し「インデックス」に書き込んで法令集に張り付ける作業をしようとすると困った問題が発生します。
 アンダーラインを引く事が先なのか、見出し「インデックス」を張り付ける作業をするのが先なのか、の問題です。
 先に見出し「インデックス」を法令集に貼り付けてしまうと、見出し「インデックス」に文字(条等の名称)などを書き込むことが出来ません。では、見出し「インデックス」に文字(条等の名称)などを記入したものを先に用意すると、問題は解決するのですが、困ったことに、読者が購入されたそれぞれの法令集によって、各条が記載されているページが違うのです。これは、同じ出版社から出版されている法令集でも発行年月日によっても違いがあります。
 具体的には、法令集を開くと左右2ページになります。この2ページに私が指示する条文、条等が一つなら、この条等の名称を見出し「インデックス」に書き込んだものを先に用意することができますが、実際には、2つ以上あるものが多くあります。
 この問題を解決する為と、より検索しやすい法令集を作る為に見出し「インデックス」を法令集に張り付ける時のルールを作りました。

 ◆法令集に見出し「インデックス」を張り付ける為のルール --- 1

 法令集を見開いた時に、左ページに記載されている条文を指示するときも、右ページに記載されている条文を指示するときも、必ず見開いた右側のページに見出し「インデックス」を貼り付ける。
 複数の条文が1つの見開き(左右2ページ)にある場合、法令集に各番号を区割りしたスペース及びページに複数の見出し「インデックス」を貼り付ける事になり、技術的に不可能になります。この不都合を解決するために、

 ◆法令集に見出し「インデックス」を張り付ける為のルール --- 2

 法令集を見開いた時に、複数の指示した条文があるときには、その複数の条文の名称を一つの見出し「インデックス」に記入する。
 この場合、複数の条等の名称を一つの見出し「インデックス」に記入することになりますので、出来るだけ細いペン先のペンが必要になります。

 この2つのルールを守った上で、具体的な作業工程としまして、先ず、私が指示する条文、条等を法令集に色鉛筆でアンダーラインを引いて下さい。そして、法令集に付けた番号の区分けスペースに、つまり、各項目の名称の区分けスペースに、その作業を完了した時点で、法令集の見開き左右2ページの中の条等の名称を、見出し「インデックス」に記入してから、開いた法令集の右側のページに貼り付けてください。

 作業自体は簡単なのですが、言葉にするとややこしくなりましたので、いくつかの例をあげて解説します。
 例、次章の一番最初のページ中央上に「用語の定義」という項目の名称があります。法令集に付けたスペース番号では、1番になります。建築基準法第2条(用語の定義)にアンダーラインを引く場合でしたら、先ず、建築基準法第2条の記載されている法令集のページを開きます。次に、その条番号、条の名称、用語及びキーワードにアンダーラインを引きます。そしてこの条文の条の名称、この場合でしたら、(用語の定義)を見出し「インデックス」に記入します。この見出し「インデックス」を法令集の建築基準法第2条が記載されているページの見開き左右2ページの右側のページのスペース番号1番に正確に張り付けます。
 この例は、法令集の見開き左右2ページに私が指示する条番号(条の名称)が一つですから、簡単です。
 次に、項目の名称が「建築手続き」で建築基準法第44条(道路内の建築制限)と建築基準法第46条(壁面線の指定)にアンダーラインを引く場合を示します。私の手元にある法令集では、建築基準法第44条と建築基準法第46条は法令集を見開いた場合、左側のページと右側のページにそれぞれ記載されています。これも、法令集に見出し「インデックス」を張り付ける為のルールの通りに行います。
 先ず、見出し「インデックス」を張り付ける場所ですが、スペース番号3番です。建築基準法第44条(道路内の建築制限)の条番号と条の名称(道路内の建築制限)と用語及びキーワードにアンダーラインを引きます。見開いたそれぞれ左右のページにこの条だけでしたら、この条の名称を見出し「インデックス」に記入して法令集に張り付けて作業は完了ですが、この場合、建築基準法第46条も記載されています。よって、建築基準法第46条(壁面線の指定)の条番号と条の名称(壁面線の指定)と用語及びキーワードにアンダーラインを引きます。そして、先の(道路内の建築制限)と(壁面線の指定)の二つを見出し「インデックス」に書き込みます。最後に、この見出し「インデックス」を法令集スペース番号3番の位置に、法令集の見開き左右2ページの右側のページに正確に張り付けます。
これで、大体の段取りは分かってもらえたと思います。私の決めた見出し「インデックス」を張り付ける為のルールを完全に理解して下さい。法令集に張り付ける見出し「インデックス」のが相当数ありますので、このルールを理解していませんと、途中で訳がわからなくなります。
 その他、いくつかの注意事項を記します。
 次章に各項目の名称ごとにそれぞれの条の番号や条の名称を示していることは既に述べました。次章をよく見てもらえれば分かる事ですが、同一の条文(条の番号や条の名称)で複数の項目の名称を指示しているところがあります。例えば、先の「建築手続き」の項目の名称では、建築基準法第44条(道路内の建築制限)、「道路」の項目の名称でも建築基準法第44条(道路内の建築制限)を指示しています。これは、敢えてこのようにしているのであって、編集上の間違いではありません。このようにしている理由は、実際の試験の現場で、限られた制限時間内により速く正確に解答する為です。「建築手続き」の問題でも建築基準法第44条(道路内の建築制限)の条文から出題されていますし、「道路」に付いての問題でもこの条文から出題されています。この同一の条文を複数の項目の名称ごとにデーターベース化している事がこのテキストの最大の長所です。もし、一度出てきた条文を他の項目の名称のところで表さないとするなら、試験の現場で訳がわからなくなります。